『「サムライうさぎ」の福島鉄平、6年ぶりの最新刊!』
今回は、
福島鉄平先生の短編集「スイミング」&「アマリリス」の
感想・あらすじを書いていきたいと思います!
「サムライうさぎ」の福島鉄平、6年ぶりの最新刊
この「スイミング」と「アマリリス」という短編集は、
週刊少年ジャンプで「サムライうさぎ」を連載されていた
福島鉄平先生の6年ぶりの最新刊となります。
「サムライうさぎ」はジャンプ作品には珍しく
人情話が多かったので、僕は大好きでした。
ですが、「サムライうさぎ」は一年程で打ち切られてしまいました。
ポテンシャルは高い漫画だっただけに非常に残念でした。
この「サムライうさぎ」については、
また別の機会に記事にしたいと思います。
その後、福島鉄平先生の作品を
パッタリ目にしなくなってしまったので、
どうしてるのかなと気にかけてはいました。
そんな時、福島鉄平先生の最新刊が出るとの情報を聞いて、
とても嬉しかったですしワクワクしましたね。
対照的な2つの短編集「スイミング」と「アマリリス」
そんな福島鉄平先生の最新刊ですが、
なんと2冊同時に発売されました!
それが、「スイミング」と「アマリリス」です。
この2つの作品は両方とも福島鉄平先生の作品にも関わらず、
内容はとても対照的です。
「スイミング」は、主に中学生の初々しい恋愛を
瑞々しく描いたものが多いです。
読んでいて非常に清々しい気分になります。
自分にもこんな時があったなぁと思えます。
思春期特有の男の子の心の動きを見事に捉えています。
「スイミング」は大人になってからこそ、
その面白さが分かる短編集ですね。
恐らく、子どもが読んでも
この短編集の面白さは分からないでしょう。
対する「アマリリス」は、更に大人向けで
内容もシビアなものが多いです。
ファンタジーで童話のような造りの作品ばかりなのに
内容は厳しいです。
いや、ファンタジーだからこそ厳しく描けるのかもしれません。
ですが、バッドエンドで終わるという訳ではなく、
必ず最後に救いがあります。
読み終わると暖かい気持ちになれる。
そんな作品ばかりです。
そこが、福島鉄平先生らしいですね。
漫画家 福島鉄平を知ることが出来る作品
どちらの短編集にも言えることなのは、
ジャンプ向けじゃないなということです笑
明らかに、適正読者層は大人で子どもが読んでも
その面白さは分からないでしょう。
このことに関しては、
短編集内の書き下ろし漫画で
福島鉄平先生も自ら言及しています。
「スイミング」と「アマリリス」は対照的な内容なので、
読む人によって好みは分かれるでしょう。
ですが、出来れば両方とも読んで欲しいと思います。
それは、この2つの短編集を通して福島鉄平という
漫画家の変遷がとても良く分かるからです。
これほどまでに、一人の漫画家の変遷を
知ることのできる漫画は他にないでしょう。
ぜひ、片方の短編集だけでなく両方の短編集に
目を通していただければと思います。