『打ち切られたのが惜しまれる、知る人ぞ知る名作!』
今回は、『週刊少年ジャンプ』で連載されていた
「サムライうさぎ」の感想・あらすじを
書いていきたいと思います!
あらすじ
主人公の宇田川伍助は15歳の下級武士。
伍助は妻の志乃とともに、決して裕福ではない生活を送っている
伍助は今の状況を脱するために剣術に活路を見い出そうとする。
メキメキと剣の腕を上げていく伍助だが、ある出来事から剣術道場の
人間が極めて下劣だという事実を知り剣の道に酷く絶望する。
そんな伍助を救ったのは志乃の言葉であった...
作者の福島鉄平先生とは?
このブログをお読みになって頂いている方ならお気づきかも
知れませんが、この「サムライうさぎ」をお描きになられていたのは
「スイミング」&「アマリリス」の福島鉄平先生です。
元々は週刊少年ジャンプで連載をされていたのですね。
「スイミング」&「アマリリス」と同様に
この作品もジャンプの中では異質な作品でした。
ジャンプ作品としてはかなり異質な作品
前述したようにこの「サムライうさぎ」という作品は、
「ジャンプ」の中でもかなり異彩を放っていました。
というのも、この「サムライうさぎ」は人情物語がメインだったからです。
ジャンプ作品で人情話と言えば「銀魂」でちょくちょくあるぐらいですよね。
「サムライうさぎ」はそれよりも遥かに人情物語に重きを置いていました。
伍助と志乃のぎこちない関係が少しずつ、
自然なものになっていく過程の描写などは実に素晴らしいモノでした。
しかし...
ジャンプの恒例テコ入れでバトル展開に
残念なことに連載当時はあまり人気が無かったのか、テコ入れが
入ることになってしまいます。そう、ジャンプ恒例のバトル展開です。
元々、人情話がメインだったのに無理やりバトル展開に突入させられた
ことによって「サムライうさぎ」という作品の良さは失われてしまいました。
このバトル展開のテコ入れが結果として「サムライうさぎ」にとどめを
刺してしまったと言っても過言ではないでしょう。
編集側としては「銀魂」的な作品にしたかったのかもしれません。
僕個人としては、作品の適性を考えずにとりあえずバトル展開にするという
悪しき慣習は無くなって欲しいなと思っています。もう少し、その作品の
良い部分を伸ばすようなテコ入れをしてほしいですね。
連載誌がジャンプでなかったなら、もっと大きな人気を
集めていたのではないかなと思わされる作品です。
ジャンプ打ち切り作品スレでは必ず名前が挙がる名作
2chのまとめサイトなどを見ていると、ジャンプ打ち切り作品の名作を
挙げていくスレなどでは、必ずと言っていい程この「サムライうさぎ」
の名前が挙がります。それほど、根強い人気のある作品だったんだなぁ
と感じます。
まとめ
「サムライうさぎ」は終盤のバトル展開のテコ入れによって作品の良さは
落ちてしまいますが、それでも、なお読む価値のある名作です。
人情話が好きな人やジャンプの打ち切り作品を集めている方には
おすすめの作品です!